海外公演に一番必要なものは筋力だ。
世界を旅する三味線シンガーソングライター
なつみゆずです。
「1人で海外に行くなら、英語が話せないとダメだよね?」とよく訊かれるのですが、英語よりよっぽど必要なものがあるんですよ!
断言するけど海外公演に無くてはならないものは筋力だ!!
女1人で海外公演をするのに一番必要なのは、英語でも演奏の技能でもなく筋力です。
具体的には40kgの荷物を全部持って、1人で階段を3階まで登れる腕力と足腰。
英語はgoogle翻訳を使えばいいけど、これだけはどうにもならないです。ホントに。
特に欧米先進国の地下鉄なんかは、設備が古いぶんバリアフリー整備されていない所が多くて、地下3階や4階のホームまで階段しか無かったりします(ニューヨークとか…)。
通りすがりの親切な男の人が助けてくれたりもするけど、親切な人頼みだと誰も通りかからなかった時にマジで詰みます。
防犯上、2回に分けて上げ下げするわけにもいかないし。(海外では周りに誰も居ないように見えても、ちょっと目を離した隙に鞄が1個消えてる・・・なんてことは日常茶飯事です。)
ということで私は40数キロまでの荷物なら自力で運べるように鍛えています! 腕の筋肉にはけっこう自信がある。
↑2018年アメリカ横断ツアーの全荷物。合計45kgほど。
追記:大型楽器の奏者は2回に分けるしか無いそうです。
ヨーロッパ在住の箏(こと)奏者の方とこの話をした時にコメントいただいたのですが、箏はそれ自体が大きくて重いため、スーツケースと一緒に持つのは無理。防犯上不安でも階段の昇り降りは2回に分けるしか無いそうです。
まぁあのサイズの楽器(長さ180cm)を持ち逃げされる状況は、なかなか考えにくいですが(^ ^;)
自分の機材は自分で運ぶ!
↑2019年フランス・パリ公演の際の写真撮影。津軽三味線は楽器単体でもそこそこ重量があります(鞄、小物込みで5kgくらい)
背負って長距離を歩くとけっこう足腰が鍛えられます。
↑2019年9月タイ公演。1週間なので軽装でした。三味線とバッグ3つ、合計15kgくらい。
このくらいなら階段でも楽勝です。でもタイの中心部は最近整備されたばかりなので、エレベーターやエスカレーターが充実しており、楽ちんでした。
ニューヨークもこうだったらいいのに!
お疲れ様です。確かに不用心なので、一人で荷物運搬、管理するのは大変ですよね。それにしても、ゆずさんの後ろ姿を撮っている人がいるのは驚きw。
くねくねさんコメントありがとうございます〜!
パリの後ろ姿は和響座専属のフォトグラファーさん、バンコクのほうは現地の友人に撮ってもらいました。みんなの協力でブログを書いています(^_^)